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- 布団生地の重要性

布団の側生地の選び方
中わただけで選ぶと
失敗する理由
「軽い布団がいい」は多くの方が知っています。でも、布団の外側の布=側生地まで気にして選ぶ方は、まだ多くありません。このページでは、素材ごとの側生地の違いと選び方を、布団をつくる側の目線で解説します。
布団は「複合素材」で
できている
布団は、よく中身だけで語られます。「ダウンパワー440」「ダウン90%」といった数字は、どれも中わたの性能です。
でも実際の布団は、中わた・側生地・縫い方(キルティング)の組み合わせでできています。
中わたがどんなに良くても、側生地の通気が悪ければ蒸れます。全体を見ないと、選び方を失敗してしまいます。
羽毛布団の生地が
蒸れやすい理由
羽毛布団の側生地には、羽毛が外に飛び出さないようダウンプルーフ加工(吹き出し防止加工)がされています。糸を高密度に織ったり、生地の目をつぶす加工をしたりするため、どうしても通気性が落ちます。
たとえば、夏用のダウンケットでも側生地がポリエステル100%のものがあります。軽くて扱いやすい反面、夏に使うと蒸れやすい組み合わせです。
※ 羽毛用の側生地を使った人工羽毛の布団(粒わたを吹き込むタイプなど)も、同じ傾向になります。
側生地 4つの素材
側生地は大きく、綿とポリエステルの組み合わせで性質が変わります。綿は湿気を吸って放つ、ポリエステルは軽くて丈夫で乾きやすい、と覚えておくと分かりやすくなります。

軽くて安価
- 軽い・安価・乾きやすい
- 最近は起毛加工で、シャカシャカ音もしにくくなっている
- 通気性が低く、蒸れやすい

軽さ重視の混紡
- 軽く、洗濯に強い
- 起毛加工で音も低減できる
- 夏用の「洗える布団」には良い選択肢

天然素材のやわらかさ
- 吸湿・放湿に優れ、肌ざわりがやわらか
- 選ぶなら超長綿の60番手サテン以上がおすすめ
- 洗うときは縮み・毛羽立ちなど、お手入れに少し気を付けて

洗うならベストミックス
- 綿の吸湿・放湿と、ポリエステルの耐久性を両立
- くり返し洗う布団に向いている
- 綿100%より乾きやすい
本当は綿100%、それも超長綿がいちばんのおすすめです。ただ、自宅で洗うとなると耐久性も大事になります。洗える布団なら、綿70%(超長綿)・ポリエステル30%がバランスの良い選択です。
素材ごとの比較表
◎ 得意 ○ 普通 △ 注意が必要
| ポリ 100% | 綿20/ ポリ80 | 綿 100% | 綿70/ ポリ30 | |
|---|---|---|---|---|
| 通気性 | △ | ○ | ◎ | ○ |
| 吸湿・放湿 | △ | △ | ◎ | ○ |
| 軽さ | ◎ | ◎ | ○ | ○ |
| 肌ざわり | ○起毛なら | ○ | ◎ | ◎ |
| 音の静かさ | ○起毛なら | ○ | ◎ | ◎ |
| 洗濯への強さ | ◎ | ◎ | △ | ◎ |
| 価格 | 安い | 手頃 | 高い | 中〜高 |
| 向いている用途 | 来客用・低価格 | 夏用の洗える布団 | 洗わない・上質重視 | 洗える通年布団 |
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※ 傾向の目安です。同じ素材でも、織りの密度や加工によって通気性は大きく変わります。
蒸れにくい=
誰にでも正解、ではない
ここまで「通気性」を大切にお伝えしてきましたが、すべての方に通気性の高い布団が合うわけではありません。
体温が低めの方・冷えやすい方は、むしろ熱がこもりやすい組み合わせのほうが暖かく眠れることもあります。
― 布団をつくってきた者としての個人的な感想です
暑がりなら通気性と吸湿性を、寒がりなら保温性を。自分の体質に合わせて、中わたと側生地の組み合わせを選ぶのがいちばんの近道です。
側生地の
チェックリスト
側生地の素材と混率が書いてあるか
「綿100%」「綿70%・ポリエステル30%」など。中わたの説明しかない商品は要注意です。
使う季節と合っているか
夏用なのにポリエステル100%、ダウンプルーフ生地、という組み合わせは蒸れやすくなります。
洗う前提なら、耐久性があるか
くり返し洗うなら、綿にポリエステルを混ぜた生地のほうが長持ちします。
綿なら、糸の細さと織り方
超長綿・60番手以上・サテン織りが、やわらかさと耐久性の目安です。
自分は暑がりか、寒がりか
暑がりなら通気性、寒がりなら保温性を優先しましょう。
よくあるご質問
Q.「60番手サテン」とは?
「60番手」は糸の細さで、数字が大きいほど細い糸です。細い糸で織るほど、なめらかでしなやかな生地になります。「サテン」は織り方の名前で、表面に光沢があり、肌ざわりがやわらかいのが特長です。
Q.超長綿とは?
繊維の長さが特に長い綿のことです。長い繊維で細い糸がつくれるため、やわらかく、毛羽立ちにくく、丈夫な生地になります。
Q.起毛加工とは?
生地の表面をけば立たせる加工です。ポリエステル生地特有のシャカシャカした音や、ひんやりした肌ざわりがやわらぎます。
Q.布団カバーをかければ、側生地は関係ない?
関係あります。湿気はカバーと側生地の両方を通って抜けていくので、どちらかの通気が悪いとこもります。カバーの素材も、同じ考え方で選んでください。
Q.中わたの選び方も知りたい
中わたについては人工羽毛/羽毛の代わり 素材(原料)の面から解説で詳しくまとめています。
このページは、広島県福山市の布団メーカー・イシケン株式会社が作成しています。当社の洗える掛け布団では、綿70%(超長綿)・ポリエステル30%の側生地を使っています。生地選びでご質問があれば、お問い合わせからお気軽にどうぞ。


